ハネデジと呼ばれるローリスク・ローリターンの機種は警察庁が推していることもあり、現在では多くのホールが導入しています。スタンダードなデジパチと比べると確変・時短のシステムが少々複雑であり、初心者にとっては店員を呼ぶタイミングがやや難しい機種でもあります。

この章では、2006年9月現在 導入率の高いハネデジタイプの機種を初心者の視点を考慮しつつ解説します。

A ハネデジとは

ハネデジとは羽根物のように低投資で遊べるデジパチ(普通のパチンコ)の総称です。一般的にはデジハネと呼ばれていますが、「デジハネ」はサミーというメーカーの商標なのでメディアなどでは「ハネデジタイプ」や「羽根デジ」などと書かれます。

デジハネは2004年にサミーがCRマーメイドザブーンSTを始めとするCRポパイST、CRザ・レスキュー・ドッグST を販売し、その後のCRチョロQ STのヒットにより一つのジャンルとして認知されるようになりました。

これらの機種には普通のデジパチのスペックもあり、普通のスペックを導入するかハネデジタイプのスペックを選ぶかは台を購入するホールに依ります。一部のホールでは同一機種の普通のスペックとハネデジタイプの両方を設置していることもあるので注意してください。サミーではデジハネのスペックに「ST」と統一して付けているようですが、このスペックの名称はメーカー・機種により非常に異なっています。

普通のデジパチは確率が1/350程度で大当りは15ラウンドです。これに対し多くのハネデジに見られるスペックは確率が1/100前後で大当りは5ラウンドほどです。つまり1回の大当りで出る出玉を抑えて通常時の大当り確率を上げています。見た目はデジパチそのままでスペック(仕様)のみを約1/3にスケールダウンというのが、多くのハネデジタイプの機種の特徴です。

見た目はそのままに当たりやすくなっている(出玉が少ない分大当り確率が高くなっている)ので、普通のデジパチに比べ少ない投資で多くの演出を楽しめるというのがハネデジの大きな魅力です。これまでは確変を引かないことには存分に楽しめなかった演出も、ハネデジでは心行くまで楽しめることでしょう。もちろん必ず低投資で当たるわけではありませんので、2万円使って一回も当たらないことも十分にありえます。「ローリスク」を鵜呑みにしないよう注意して下さい。

普通のデジパチは「確変は次回大当りまで・時短は100回転」というわかりやすい機種が主流なのに比べて、ハネデジはバラエティーに富んでいる機種が多いという印象を受けます。あえて挙げるならば「4回転の回数切り確変+約50回転の時短」のようないわゆる「保留玉連チャン」と呼ばれるスペックが多い気がします。

「ハネ」という語があるので羽根物に見られる羽根があるかのような印象を受けます。しかしハネデジの「ハネ」は羽根物のようなローリスク性のみを表現しているだけで、実際に羽根がついている機種はごくわずかです。このためか「甘デジ(あまデジ)」と呼ばれることも多くなっています。

羽根がついている機種は一般的に羽根物として扱われるので、細かく書くとハネデジで羽根がついているのは「羽根物とデジパチの混合型」となります。現在は規則での明確な分類がないので厳密に区別されることはありません。

Point:ハネデジの「ハネ」は羽根がついてるという意味ではありません。

B 遊技方法

前述の通り、ハネデジと呼ばれこそすれどスペック以外はほとんど普通のデジパチと同じですので打ち方も同じです。つまりずーっとブッコミを狙って打つだけです。大当り中もずーっとブッコミ狙いで遊技します。(狙う場所に関して詳しくはよくある質問のコーナーをご覧下さい。)

店によっては権利物のような台でも出玉が少ない機種はハネデジコーナーに設置してあることがあります。このような特殊な機種の場合は打ち方が様々ですが、「特殊な遊技方法です」と明示してあることはありません。しかしその台の付近には打ち方を記した小冊子やPOPがあるはずです。超初心者はそのような台を避けるようにして下さい。

Point:打ち方は普通のデジパチと同じくずーっとブッコミ狙いです。

C 店員を呼ぶ

箱を下ろしてもらうために店員を呼ぶタイミングは基本的には「ドル箱が満タンの状態で大当りしたら」となりますが、多くの機種は出玉が500発程度なのでドル箱が満タンでも単発図柄での大当り時は箱を下ろさない(店員を呼ばない)客が多くいます。

普通のデジパチのような「次回大当りまで確変」のスペックであれば、巡回時に満タンのドル箱と確変中の画面を見て箱を下ろす店員もいますが、多くの店でハネデジコーナーは羽根物コーナーと同じく「客に呼ばれたら下ろす」というスタンスを取っているようです。ですから確変中にドル箱満タン状態で店員が箱を下ろしてくれるのを待っていても、普通のデジパチのように店員が自発的に下ろすことは少ないと考えられます。

1回の大当りの出玉が500発程度の機種では大当り中に店員を呼ぶことはあまり多くありません。これは大当りの途中で呼んだとしても空箱をもらった時点で「残りのラウンド数が少ない=残りの出玉はあとわずか」なので、箱を下ろしてもらったとしてもすぐに上げてもらうことになるためです。このため基本的には大当り発生時に店員を(箱を下ろしてもらうために)呼ぶか呼ばないかを判断します。

機種によっては5ラウンドの大当りの他に16ラウンドの大当りがあるものもあります。このようなスペックでの16R大当り時は当然、大当り中に店員を呼ぶことが多くなります。

羽根物コーナーのようにハネデジコーナーでもドル箱に玉を山盛りにする人が多くいます。一見すると、箱を下ろした後にすぐに上げる羽目になるのを避けるために見えますが、下ろした箱が山盛りでも玉がこぼれるだけで何のメリットもありません。上げ下ろしの無駄を無くすには、箱を下ろす前に玉すくいカップ(計量カップ)を山盛りにして下皿を小盛りにするのがベターです。

下皿を山盛りにすると玉の発射が止まったり、店員側に数値異常などの警報が出る場合があるので注意して下さい。

回数切り確変の機種においては、確変中に近くを通りがかった店員に箱下ろしを頼むとハタ坊のような顔をされます。また、下ろした箱にカップで玉を注ぎ足して超特盛りにしていると、後ろを通りがかった店員に耳元で「バーブー」と囁かれることがあるかもしれません。

いろいろと細かく書きましたが上に挙げた店員を呼ぶタイミングの説明は超初心者にとっての不安を解消するためのものであって、決してパチンコ店のルールではありません。玉を借りた時点で立派な客ですので、下ろす必要が生じた場合は自分の好きなタイミングで店員を呼んで下さい。

Point1:店員を呼ぶ目安は「ドル箱が満タンの状態で大当りした時」です。

Point2:ドル箱へ玉を山盛りにするのはやめましょう。

D 機種別スペック

最後に、P-Worldの導入率ランキングとピー・ドット・ジェイピーで紹介されていたリストを参考にいくつかの機種のスペックを紹介します。(リストが紹介されているページは#220EPP「改」の舞台裏です。)

通常時確率:1/97.7
確変中:1/9.8

大当り:4R9C
(出玉約500個)

確変図柄:奇数
単発図柄:偶数

確変突入率:46%
(内突確20%)

時短:50回転

確変は次回大当りまで・単発大当り終了後に時短というオーソドックスな確変・時短システムで、大海物語やスーパー海物語との大きな違いは突確の有無だけです。このため超初心者にお勧めの一品です。

突確に当選後は画面下に「イルカ群高確モード」と表示され、次回大当りまで確変状態が続きます。これとほとんど同じ画面の「イルカ群潜伏モード」という演出になる場合がありますが、この潜伏モードでは大当り確率に変化はないので注意が必要です。(本機種での潜伏モードはただの演出であり、他機種での「確変潜伏」とは関係ありません。)

普通のスペックの「F」と「C」も有り。

メーカーサイト

オフィシャルページ

通常時確率:1/89.75
確変中:1/8.98

大当り:6R8C(約500個)

確変図柄:全図柄
単発図柄:なし

確変突入率:100%
確変5回転 / 突確なし

時短:奇数45回転
/ 偶数20回転or45回転

図柄には奇数と偶数がありますが、どちらの図柄でも大当り終了後に必ず5回転の回数切り確変に突入します。奇数と偶数図柄の違いは確変の後の時短の回数で奇数で大当りしていた場合は45回転、偶数の場合は20回転もしくは45回転の時短になります。

先にも書いたとおり奇数と偶数の違いは確変ではなく時短の回数という点に注意して下さい。

他の回数切り確変のハネデジは確変中にそれと分かる画面になりますが、本機種では背景が緑色のままで確変中も確変終了後も変化は見られません。

スペック名のSAEは海を意味するSeaのスペルミスではありません。

普通のスペック版はSAEの約半年前の2006年5月に既にデビューしている「M55W」と「M55X」、SAEと時を同じくして登場した「MFA」と「MFG」の4バージョンがあります。

ハネデジタイプを簡単に見分ける方法は盤面が黄色いかどうかです。

MFAとMFGはSAEと同じく白い台枠を採用しているので「ハネデジタイプ=白い海」ということにはなりません。中古の台枠を使用している店ではSAE in青い台枠ということもあり得ます。

メーカーサイト

オフィシャルページ

通常時確率:1/97.7
確変中:1/9.8

大当り:4R9C(約500個)
/ 16R9C(約1800個)

確変図柄:全図柄
単発図柄:なし

確変突入率:100%
確変5回転 / 突確なし

時短:赤図柄50回転
/ 緑図柄20回転

図柄には赤と緑がありますが、どちらの図柄でも大当り終了後に必ず「大入りモード」と名付けられた5回転の回数切り確変に突入します。赤と緑の図柄の違いは確変の後の時短の回数で赤図柄で大当りしていた場合は50回転、緑の場合は20回転の時短になります。

ほとんどの大当りは4Rですが、ごくわずかの確率で16Rとなる場合があります。この16Rに当選した場合は普通のドル箱1杯分の出玉が出るので、大当り開始時に既に半分程度の持ち玉があった時は店員を呼ぶ心構えが必要です。

スーパー海と同じく赤と緑の違いは確変ではなく時短の回数という点に注意して下さい。

普通のスペックの「GSXZ」も有り。

メーカーサイト

オフィシャルページ

通常時確率:1/99.25
確変中:1/11.68

大当り:5R9C(約500個)
/ 5R10C(約600個)

確変図柄:金・銀・銅
単発図柄:なし

確変突入率:100%
転落確率:1/6・突確なし

時短:金100回転
/ 銀50回転 / 銅30回転

この機種の一番の特徴は「転落抽選」です。どの図柄(メダル)で大当りしても必ず確変になります。普通の時短の考え方と異なり時短回数の数え方は大当り終了直後からの回数です。(転落抽選に関して関して詳しくはよくある質問のコーナーをご覧下さい。)

その他の特徴としてアタッカーが上下に2つあり、下のアタッカーは幅が長いために無駄玉が減ります。金メダルでの大当り時に下のアタッカーが開き、無駄玉の削減と10カウントの相乗効果で出玉が若干多くなります。アタッカーが2つでも遊技方法に変化はないので、実際には特に気にする必要なしです。

必ず確変に突入とは言っても、確変の一回転目で転落した場合には確変が0回転で終了することもあります。

確変が転落したかによらず、時短中は夜背景になり、時短が終了すると昼になります。

某ちゃんねるによると「いつ転落したか外部からは分からないが、最低の時短の30回転が終わる時点で99%の確率で転落している」とのことです。この情報が正しければ、確変潜伏時のハイエナを気にする必要はありません。

現金機のハネデジタイプ(確変なし)の「入門編」と普通のスペックの「中級編」も有り。(「入門編」はスペックの名称であり、入門用の演出があるわけではありません。)

メーカーサイト

オフィシャルページ

通常時確率:1/99.25
確変中:1/14.179

大当り:5R9C
(出玉約600個)

確変図柄:奇数(赤)
単発図柄:偶数(青)

確変突入率 51%
(内突確30%)

時短:50回転
(時短中の単発後は100回)

本機種の大きな特徴はスタートチャッカーと電チューのそれぞれ4個で計8個の保留が可能という点です。しかし電チューに玉が入る事は確変・時短中以外の通常時ではあまり無いので、意味もあまりありません。

この保留最大8個というのは規則改正後に高尾が出した「キックの鬼」が最初のようです。そのすぐ後にSankyoが同じく保留8個の「陰陽師」を出しており、本機種に際立った特徴というわけではありません。

隠れ確変があります。「カタカタナイトチャンス」と「スーパー所さんおしゃべりタイム」中は潜伏の可能性あり。「超おしゃべりタイム」は潜伏確定。「メガ天モード」は時短機能付きの確変。

判別方法は所スロットの時、アタッカーが2回開閉する一瞬の間に盤面左下の星型3連ランプの左が光れば突確(隠れ確変)に当選、真ん中が光ればガセです。

他の判別方法。アタッカーが開く時に左横の丸いランプ上段2個が 「赤緑」「緑黄」「黄赤」なら突確という情報があります。

普通のスペックの「KM」も有り。

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所さんの目がテン!

通常時確率:1/90.3
確変中:1/9.03

大当り:4R9C
(出玉約500個)

確変図柄:全図柄
単発図柄:なし

確変突入率:100%
(突然時短を除く)

確変5回転 / 突確なし

時短:確変後55回転
/ 突然時短は100回転

どの図柄で大当りしても必ず「甘モード」と名付けられた5回転の回数切り確変に突入し、その後に55回転の時短が続きます。

本機種に突確はありませんが、「お祭りモード」という突然時短が搭載されています。CRウルトラセブンなどでは確変を終了させる役割を担っていた突時ですが、回数切り確変である本機においては「お祭りモード」は単なるおまけにすぎません。

メーカー発表のスペックでは「確変突入率83%で残りの17%が突然時短」となっておりますが、わかりやすくするために表記を少し変えました。

大当り終了後の確変一回転目に突然時短に当選した場合は「大当り終了後時短100回」のように見えます。

現金機のハネデジタイプ(確変なし)の「ワールド」と普通のスペックの「PSFα」と「PSFγ」と「STFα」と「SPF」も有り。

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通常時確率:1/80.1
確変中:1/8.0

大当り:4R10C (出玉約500個)

確変図柄:全図柄
単発図柄:なし

確変突入率 100%
(内突確19%)

時短:41回転
(突確4回転後の時短は無し)

回数切り確変の突確を搭載した少し珍しい機種です。多くの機種で突確は次回大当りまで確変ですが、本機種では突確後4回転で当らなければ時短も無しで通常状態に戻ります。

普通のスペック版が登場してから約1年経過してのデジハネ版登場です。演出面において特に「BBF(伝承)」との大きな違いが見られますので以前に打っていた方は注意してください。

普通のスペックの「BBF(伝承)」と「MNV(強敵)」も有り。

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オフィシャルページ

ハネデジタイプのスペックで回数切り確変を採用している機種でも、普通のスペックでは普通の確変・時短システムという機種が多いようです。ハネデジを楽しんだ後で同一機種の普通のスペック版を遊技する時は勘違いしないよう注意しましょう。

 

<関連リンク>

PACHINKO104 ・・・多くの機種のスペックが詳しく紹介されています。

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