新規則・新内規

パチンコには台を作る際にメーカーが順守すべき規則があり、各メーカーはその規則に適合するかの検査を受けた上でパチンコ店に販売しています。現在に至るまで規則改正は過去数回行われており、それぞれに特徴が異なります。規則には改正毎に通称が付けられ、その規則に則した機種が「99年基準機」や「新内規対応」などと呼ばれます。

一般およびこのページで論じている規則(内規)は第一種に関するものです。羽根物などにも規則が存在しますが改正などに関してほとんど耳にしないためここでも扱いません。ちなみにスロットでは1号機、2号機などと改正毎に番号が増えていきますが、パチンコではそのような番号は無いようです。

規則には「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風適法(風営法))の「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」による大まかなものと、メーカーの組合である日本遊技機工業組合(日工組・にっこうそ)が決める細かな内規があるようです。このページの規則は主に「内規」を指します。風適法の規則改正は1990年(「新要件」と呼ばれる)に行われた後しばらく変更はありませんでしたが、つい最近の2004年の7月に行われました。


新新内規の説明をする前に内規改正の歴史を少し振り返ります。日遊協のサイトによるとパチンコは昭和5年からあったようですが、このページは最近十数年の動きだけを考察します。

1992年に現金機に加えてプリペイドカード方式であるCR機が登場し、この後の改正までの機種を「旧基準CR機」と呼びます。この旧基準CR機の特徴は「確変突入・継続率3分の1、以後2回、リミッターなし」で、簡略化すると「確変確率は低いけれども確変図柄で大当りすれば以降2回確変になる」というものです。代表機種:CR大工の源さん、CR黄門ちゃま2

その後、旧基準機は射幸性(ギャンブル性)が高く自殺や乳幼児の放置死などの社会問題となり1995年に内規が改正されることとなりました。この内規に則した機種を「新基準CR機」と呼びます。この新基準CR機の特徴は「確変突入・継続率2分の1、次回まで、最高確変継続(リミッター)5回」で、簡略化すると「確変による連チャンが最高5回まで」というものです。確変で大当りし続けても5回目は必ず単発という方法で連チャンが抑えられているために業界全体の客離れが起こったとされています。代表機種:CRルパン三世

1999年1月になると新基準からリミッターを撤廃した内規に改正されます。この内規に則した機種を「99年基準機」と呼びます。この99年基準機の特徴は「確変突入・継続率2分の1、次回まで、リミッターなし」で、他にも最小賞球数(主にヘソの賞球)が6個から5個になったなどありますが大きな変更点はリミッターが無くなったことです。代表機種:CR海物語、CRわんわんパラダイス

99年基準でリミッターが解除されたにも関わらずパチンコ機市場は低迷を続け、2002年6月にようやく内規改正となりました。この内規に則した機種は「21世紀基準機」と呼ばれることもあります。この内規での変更点は最小賞球数が5個から4個になったことや大当り確率の下限が1/320から1/360に引き下げられたことなどですが最たる点は新基準で禁止となった時短が最大100回まで可能となったことです。99年基準と比べると射幸性が若干高くなりました。代表機種:CR新海物語

1年後の2003年9月になり再び内規が改正されました。この内規改正による変更点は確変突入率1/1の時に設けられていたリミッターが解除されたことなどですこれまでリミッターがあったために作られなかった確変突入率100%の機種が、この改正により作られるようになりました。具体的には非常に高い確率の回数切り確変の後に時短が付くものでいわゆる「保留玉連チャン機」と呼ばれるものです。実際には機種のスペックが1つ増えただけで、販売の主流は'02年内規と同じスペックでした。

2004年7月の大きな規則改正に伴い内規も改正されました。今回の内規改正で大当り確率が大幅に引き下げられ、これまで1/360だったのが1/500まで下げることが可能になりました。加えて最低賞球数が4個から3個になっています。この内規対応機種では確変突入継続率が高いのが大きな売りとなっています。近年の内規と比べると射幸性は大幅に上がりましたが、あえて前内規と同じ程度のスペックにした機種も登場しています。規則では第一種などの種別が撤廃されたことも大きな変更で、今後はより幅の広いゲーム性を持つ機種の登場が期待されています。代表機種:CRフィーバー大ヤマト2,CR大海物語

前回の内規改正から1年を待たずして2005年10月に内規に変更が加えられました。今回の変更は大当り確率の下限が1/500から1/400に引き上げられた点のみです。前回の改正後に大ヤマト2やぱちんこウルトラセブンなど射幸性が非常に高い機種ばかりが相次いで販売されたことを、射幸性を抑えようとしている警察庁が問題視したのが短い期間で改正となった主な要因のようです。メーカーが好む「高い射幸性」に反する今回の改正では、新内規対応機種登場時でも前回の改正時のように「新内規対応」などと宣伝されることはありませんでした。代表機種:CRぱちんこ冬のソナタ,CRスーパー海物語

左の図は各内規対応機種の勢力?変遷図です。'03年の内規は'02年内規を少し拡張しただけのもので、'05年内規は'04年内規とほぼ同じですので、図ではそれぞれひとくくりにしています。現在(2006年6月)では'04年の規則改正から約2年が経過し、'04年・'05年の内規対応機種がホール設置数の大半を占める店がほとんどです。

2004年の規則改正により「いわゆるみなし機」と呼ばれていた古い機種は2006年6月下旬までに全国で撤去されました。規則改正直前に検定及び認定を受けた機種は改正施行後最高3年で撤去となる見通しです。

「'04年内規」など最近の内規(対応機種)には広く認知されている通称がないので当サイトの便宜上、このように区別しております。これらの内規対応機種の発売当初はそれぞれ「新内規」と「新新内規」と呼ばれていました。また、規則に関しては詳しくないので間違っている可能性もあります。予めご承知おき下さい。正確な情報はピー・ドット・ジェイピーなどのサイトをご覧下さい。#018,#024('02年内規), #084('03年内規), #116,#121(新規則)


それでは'02年内規・'03年内規を少し詳しく解説します。99年基準から'02年内規への主な変更点は時短が付いたことです。この時短の付き方には大きく分けて2種類あり、全ての大当り後に時短が付く「フルスペック」と、確変後のみに時短が付く「ハーフスペック」です。上の図をみるとフルスペックでは全ての単発大当りに時短が付いていますが、ハーフスペックでは確変中の単発大当りのみに時短が付き、時短中・通常時の単発大当りには時短が付いていません。(確変・時短に関して詳しくは超初心者の2ページ目をご覧下さい。)

「フルスペック」は(内規で定められた内の)最大限のスペックという意味なので、正確には「フルスペック=全大当りに時短」という意味ではありません。このため’04年内規での「フルスペック」は確率が1/500の機種のことを指すこともありますが、普通はここで説明している時短の有無を指します。

'03年内規へ改正後も登場機種の大半は前述のフルスペック・ハーフスペックの機種で占められていますが、'03年内規から可能になったスペックを持つ機種もいくつか登場しており同内規でのスペックは大きく2種類に分けられます。1つは数回転(4〜7回転程度)の回数切り確変に続く数十回(多くは100回)の時短と、もう1つは数十回の回数切り確変に続く数十回の時短がつくものです。前者のスペックの方が確変の回転数が少ない分、確変中の大当り確率が非常に高くなっているのが普通です。

'02年内規対応機種は確変中と時短中で背景の色が区別されていますが、'03年内規対応スペックは確変・時短中ともに同じ背景の色で確変中なのか時短中なのか分からないようになっているようです。特に前述の後者のスペックの数十回の回数切り確変プラス数十回の時短のタイプは、メーカーのスペック表を見ても計150回のチャンスタイムなどと書かれているだけで回数切り確変の切り回数が書かれていないことも多くあります。

'03年内規のスペックで「ST」という文字を見かけますがこれはスペシャルタイムの略で回数切り確変のことを意味します。'02年内規では一部の機種に「全図柄に70回のブラボータイム」というものがありましたがこれは'03年内規対応スペックのチャンスタイムとは違い、70回の回数切り確変か70回の時短のどちらかというものです。参考機種:CRブラボーファイブ

Point1:多くの機種で「確変後に時短」は確変中の単発大当り終了後に時短になるという意味ですが、一部の機種では「確変後に時短」は回数切り確変のすぐ後に時短が続くという意味です。

Point2:多くの機種で「チャンスタイム」は時短のことを指しますが、一部の機種で「チャンスタイム」は回数切り確変プラス時短をまとめて指すことがあります。

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